芸術の秋
2006年 09月 09日
青森県立美術館が2006年7月13日に開館しました。
開館記念展がシャガール
「アレコ」とアメリカ亡命時代
9月24日まで行われています。
シャガールきっての大作、バレエ『アレコ』の舞台背景画4部作を、一挙同時公開。
これは世界初です。そのアレコ4部作のうち、3つを青森県立美術館が収蔵するという。
フィラデルフィア美術館が収蔵する残りの1点(第3幕)は
どうしても譲ってもらうことができなかったけれど、それでも
貸し出しでさえ稀なことであり、4つ揃うことはこの先あるだろうか。。。
9×15(m)寸法の巨大画が4つ。アレコホールと名付けられた専用ホールの4面が
アレコで覆われ、ホールに入ると四方を囲まれる状態。
絵の事にぜんぜん知識がなく、シャガールの絵もあまりよくわからない私。
もちろん初めてのシャガール・・・それでも
もはや捕り入れられた状態で瞬時にその世界へ捕り込まれてしまいました。
“巨大”に四方囲まれてりゃそら麻痺もします。
ものの見事にどっぷりでした。油彩とも水彩とも付かないような不思議なタッチで、
滑稽でいながら、本当に美しくて、魂 やら 祈りやらが一枚裏側に潜んで
いるようでした。
シャガールのこと、アレコ画のこと、バレエアレコのことをとても丁寧に案内
してくれる係りの方がいてホールの真ん中で話に耳を傾けることが出来ました。
ユダヤ人であるシャガールは、ナチスドイツの迫害から逃れるため
1941年住み慣れたフランスからアメリアに渡り7年間の月日を過ごしました。
バレエ「アレコ」の背景画が制作されたのはこのアメリア亡命時代。
“平和への祈り”がどの作品にも込められているように思われました。。。
あぁ〜感動です♪
by lilyuran
| 2006-09-09 23:21
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